伍代夏子 最新ヒット全曲集2011

伍代夏子 伍代夏子 最新ヒット全曲集2011歌詞
1.紅一輪

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫

交わす目と目の ひと目惚れ
恋の運命(さだめ)を 信じたい
惚れた男の 懐(ふところ)で
咲いて女は 女です
向い風 吹こうとも おんな一輪
あなたのそばで 咲かせたい

足手まといに なるのなら
きっとこの身を 引く覚悟
惚れた男の 見る夢に
燃えて女は 女です
咲く時も 散る時も おんな一輪
あなたにあげて 悔いはない

嘘のつけない 人だから
いつも苦労を 背負(せお)い込む
惚れた男の ためならば
耐えて女は 女です
口紅を 引き直し おんな一輪
笑顔でいつも 支えたい


2.金木犀

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫

路地にこぼれる 金木犀の
香りに揺れる面影よ
一年待てば 三年待てる
あなたを信じて 待ちます私…
迷う気持ちは 捨てました
ともす心の 恋灯り

ひとり待つ身の 女の弱さ
抱いて下さい この胸を
三年待てば 七年待てる
今夜の夢で 逢いたいあなた
つらい噂は 聞き流す
にじむ涙の ひとしずく

あなたのために綺麗でいたい
鏡をのぞいて なおす紅
七年待てば 一生待てる
明日を信じて 待ちます私…
悔いはしません 泣きません
ともす心の 恋灯り


3.雪中花

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

風に風に 群れとぶ鴎
波が牙(きば)むく 越前岬
ここが故郷(ふるさと) がんばりますと
花はりりしい 雪中花
小さな母の 面影揺(ゆ)れてます

紅(べに)を紅を さすこともなく
趣味は楽しく 働くことと
母の言葉が いまでも残る
雪をかぶった 雪中花
しあわせ薄い 背中を知ってます

いつかいつか 薄日(うすび)がさして
波もうららな 越前岬
見ててください 出直しますと
花はけなげな 雪中花
やさしい母の 笑顔が咲いてます


4.港恋唄

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

指でおくれ毛 撫でつけて
紅もひと刷け 冬の花
あなた早く 早く気付いてよ
「おし乃」という名の 灯りをつけて
命焦がして 待っている
港恋唄 おんな唄

口は荒いが 優しくて
二人似たよな 傷がある
あなたぐっと ぐっと呑み干して
昔のことなら 何処かに預け
酔いにまかせる 夢一夜
港恋唄 おんな唄

坂を下れば かもめ島
春が来そうに 光る海
あなたがきっと きっと帰ってよ
約束ばかりが するりと逃げる
そんな気がして 泣きそうな
港恋唄 おんな唄


5.ひとり酒

作詞:たかたかし
作曲:水森秀夫

あなたと肩を並べて飲んだ
お酒が恋しい 雨降る路地は
おまえと呼ばれて 抱かれた夜の
女のしあわせ お猪口についで
チビリチビリ チビリチビリ…
夜の居酒屋 ひとり酒

煙草のけむりがこの目にしみる
あなたの匂いを 懐いだすから
いつかは一緒と こころにきめて
捧げてつくした 女のなみだ
チビリチビリ チビリチビリ…
夜の居酒屋 ひとり酒

お酒のせいで泣くんじゃないわ
寂しいこころを わかってほしい
かなわぬ夢でも 生きてるかぎり
女の春を待つ 路地裏あかり
チビリチビリ チビリチビリ…
夜の居酒屋 ひとり酒


6.夜明け坂

作詞:下地亜記子
作曲:弦哲也

凍る根雪(ねゆき)の その下で
私の倖せ 春を待つ
人を信じて 傷ついて
転(ころ)ぶ涙の 水たまり
まさかまさかの 坂道登りゃ
もうすぐ夜明けの 陽が昇る

めぐり合わせの ふしあわせ
いつでも哀しい 役まわり
笑うことさえ つらい日を
つくり笑顔で 耐えてきた
まさかまさかの 坂道だけど
もうすぐ夜明けの 鳥が飛ぶ

ままにならない この世でも
捨ててはいません 夢だけは
後ろ見ないで 歩いたら
いつか出会える 倖せに
まさかまさかの 坂道越えりゃ
もうすぐ夜明けの 春が来る


7.戻り川

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

涙みせたら あなたが困る
いいの いいのよ
眠ったふりして 闇の中
足音が 遠ざかる
追いかけて 風が哭く
愛しても ふたり渡れない
戻り川

燃えてせつない 命火だけど
いいの いいのよ
あなたに抱かれる それだけで
愛しさが 憎しみが
こみあげて 走る爪
ひとりでは 生きてゆかれない
戻り川

幸せは うばえない
ひとすじに 待ってます
愛しても ふたり渡れない
戻り川


8.満月

作詞:たきのえいじ
作曲:杉本眞人

燃える西陽を 浴びながら
真っ赤に染まる 竹の海
まるで神楽か 浮世絵か
人肌恋しい 隠れ茶屋

待ちましょう 耐えましょう
報われないなら それもいい
窓に満月 この身を焦がし
あなた浮かべて 紅をさす

愚図る心を なぐさめる
お酒の辛さ ほろ苦さ
軒に張りつく 風の群
涙が目尻を 駆けていく

抱き寄せて ねじ伏せて
素肌がきりきり うなる程
満ちて満月 あなたが欲しい
寝物語が よみがえる

待ちましょう 耐えましょう
報われないなら それもいい
窓に満月 この身を焦がし
あなた浮かべて 紅をさす 紅をさす


9.夜桜迷い子

作詞:吉岡治
作曲:竜崎孝路

提灯の紅あかり
浮きたつ桜に 誰を待つ
ちらちらと散るでなく
花冷えしたまま咲くでなく
夜桜迷い子 闇ん中
大勢いたって 賑やかし

夜桜迷い子 逢いたいよ あんた
花の盛りのその最中(さなか)
有無をいわさず 抱きしめて

見上げればなみだ目で
淋しく傘さす おぼろ月
くらくらと酔うほどに
明日もなおさら 行き暮れる
夜桜迷い子 愚痴っぽく
いまさら未練の 賑やかし

夜桜迷い子 もう一度 あんた
夢のつづきがあるのなら
桜散るまに 話してよ

夜桜迷い子 逢いたいよ あんた
花の盛りのその最中(さなか)
有無をいわさず 抱きしめて


10.舟

作詞:たきのえいじ
作曲:水森英夫

ひとりでは漕げない 沖も見えない
あなたと肩寄せ 棹を差す
辛い浮世の この桟橋で
夢を追いかけ 船出する
この手で しあわせ ふたり舟

どこまでも迷わず ついて行きます
嵐も覚悟の この命
苦労さけては 渡れやしない
小春日和の 向こう岸
追い風 しあわせ ふたり舟

泣き言は 明日の邪魔になるから
言わない 聞かない こぼさない
会えてよかった あなたと私
生きて甲斐ある 昨日今日
必ず しあわせ ふたり舟


11.忍ぶ雨

作詞:たきのえいじ
作曲:市川昭介

人目にふれる 花よりも
影で 寄り添う 花がいい
めぐり逢わせの ふしあわせ
なぜに 私についてくる
夢待ち 浮き草 忍ぶ雨

あなたを真似て 飲むお酒
胸の芯まで しみてくる
雨のすだれの 向こうには
きっと ふたりの 明日がある
さみだれ 浮き草 忍ぶ雨

うわべで飾る しあわせは
しょせん ふたりの 身につかぬ
女ざかりの 短かさを
あなた その手で 抱きしめて
夢待ち 浮き草 忍ぶ雨


12.九十九坂

作詞:たきのえいじ
作曲:八木架寿人

傘に隠れて ふく涙
払いきれない 未練まで
耐えるのも 追いかけるのも
恋の道とか 言うけれど
登りきりたい 登れない
女 七(なな)坂 九十九(つづら)坂

ふたり重ねた おもいでを
あなたお願い 消さないで
その胸が ふるさとだから
抱いてください おもいきり
すがりつきたい すがれない
女 うたかた 九十九(つづら)坂

いくら手さぐり してみても
明日が見えない ひとりでは
もう一度 夢の荷造り
させてください 私にも
離したくない 離さない
女 うす紅 九十九(つづら)坂


13.北の舟唄

作詞:たきのえいじ
作曲:弦哲也

山背が吠えて 海鳴りなけば
船は港で 待ちぼうけ
やん衆かもめは 浜居酒屋で
夜毎 底なし 酒づかり
いいからさ いいからさ
注がせておくれよ 私にも
一升徳利 呑み干したなら
唄ってあげよか 舟唄を

荒くれ波が 命をけずる
そこがあんたの 夢舞台
辛口無口で ただうなづいて
うなる雨戸を 指でさす
いいからさ いいからさ
その手で私を 抱きしめて
すすけた柱の 暦をちぎり
待ってた分だけ 抱きしめて

いいからさ いいからさ
注がせておくれよ 私にも
一升徳利 呑み干したなら
唄ってあげよか 舟唄を


14.憂愁平野

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

遠く野末に 夜汽車のあかり
闇に流れて 溶けてゆく
思い出だけの 蛍火を
抱いて宛ない おんなの旅は
夜が夜が 淋しすぎます
憂愁平野

恋のぬけ殻 湯舟に沈め
寒い心を あたためる
ひと冬きりの 薄氷
しのぎ切れない おんなの宿は
じんじんと 酒が沁みます
憂愁平野

春のレールを 辿ってゆけば
いつか涙も 花になる
抱かれたことが 夢ならば
夢に逢いたい おんなの旅路
雪が雪が 空に連れ舞う
憂愁平野


15.恋ざんげ

作詞:吉岡治
作曲:猪俣公章

あれは七月 蝉しぐれ
瀬音したたる いで湯宿
ふたり渡った あの橋は
女と男の 紅(あか)い橋
あゝシュルル シュルル シュルル
明かりをつけても 暗すぎる
あゝシュルル シュルル シュルル
淋しさばかりが 群(むら)がって
夜更けのテレビは 蝉しぐれ

いまは三月 風の笛
みぞれ窓うつ 港宿
砂に埋(うも)れた あの難破船(ふね)は
思い出ばかりの 恋ざんげ
あゝシュルル シュルル シュルル
春だというのに 寒すぎる
あゝシュルル シュルル シュルル
海峡こぎだす 櫂(かい)もなく
夜更けのテレビに 雪が舞う

あゝシュルル シュルル シュルル
手酌(てじゃく)のお酒は 酔いすぎる
あゝシュルル シュルル シュルル
帯とく音さえ せつなくて
夜更けに泣いてる 恋ざんげ


16.鳴門海峡

作詞:吉岡治
作曲:水森英夫

髪が乱れる 裳裾(もすそ)が濡れる
風に鴎が ちぎれ飛ぶ
辛すぎる 辛すぎる 恋だから
夢の中でも 泣く汽笛
鳴門海峡 船がゆく

待てといわれりゃ 死ぬまで待てる
想いとどかぬ 片情け
この命 この命 預けてた
夢のほつれを たぐっても
鳴門海峡 波が舞う

潮が渦巻く 心が痩せる
頬の涙が 人を恋う
紅の 紅の 寒椿
夢の中でも 散りいそぐ
鳴門海峡 海が鳴る